エアロゾル感染対策のためのチェックリストを提案し,126ヵ所の医療福祉施設,全3,337居室を対象に立ち入り調査を行った結果,機械換気の問題が発見された居室が全体の28%と顕著であり,その主要因は掃除不足(39%)とスイッチオフ(24%)であった.機械換気量不足が判明した3施設36居室で清掃による介入実験を行ったところ,換気扇の分解清掃だけでは顕著な改善効果は見られなかったものの,屋外排気ガラリの防虫メッシュ清掃により風量が有意に改善し(p<0.001),設計風量に対する測定風量の割合が平均37%pt増加した.公共建築物の室内空気質管理において,実測換気量のモニタリングや屋外ガラリの定期点検の必要性が示唆された.