日本環境感染学会誌
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原著
薬剤師国家試験における感染症分野の出題傾向分析
髙多 瞭治, 多賀 允俊, 西田 祥啓, 村 竜輝, 中川 佳子, 野田 洋子, 上田 順彦, 飯沼 由嗣
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2025 年 40 巻 4 号 p. 175-181

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抄録

薬剤師国家試験では感染症関連の時事的問題が頻出される.今後の薬学教育の充実に資する知見を得るために,2016年の薬剤耐性対策アクションプラン(AMR AP-16)公表と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行が薬剤師国家試験の感染症関連問題に及ぼす影響を調査した.97~109回薬剤師国家試験の13年間の感染症関連問題の数,種類,領域を調査し,問題は10種類に分類した.AMR AP-16前(97~101回)とAMR AP-16後(102~109回),COVID-19前(97~105回)とCOVID-19後(106~109回)の問題数を比較した.

感染症関連問題は377問出題され,総問題数はCOVID-19前後で27問から33問へ有意に増加していた.AMR AP-16前後では,「感染症・感染症治療」,「抗微生物薬の選択」に関する問題が有意に増加していた.COVID-19前後では,「感染症・感染症治療」,「薬物治療モニタリング」,「抗菌薬耐性・微生物検査法」に関する問題が,領域別では薬剤と実務の出題が有意に増加していた.その他の分類,領域で変化はなかった.AMR AP-16公表とCOVID-19流行により抗菌薬適正使用に関する問題が増加していた.薬学実務実習では抗菌薬適正使用支援チームのカンファレンス参加などの実践的な感染症治療,適切な抗菌薬選択を学ぶ機会の充実が求められる.

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© 2025 一般社団法人 日本環境感染学会
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