日本環境感染学会誌
Online ISSN : 1883-2407
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原著
バスキュラーアクセス関連感染症の発生疫学とリスク因子から抽出された課題への各施設の取り組み
細田 清美森兼 啓太谷口 弘美前多 香帯金 里美山下 恵美多湖 ゆかり水野 住恵吉川 美智代柏原 久乃中島 博美赤尾 康子大石 恵理子小林 美枝中林 准子
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2026 年 41 巻 1 号 p. 19-26

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抄録

透析関連感染サーベイランス研究会では,日本における透析関連感染の現状把握と透析関連サーベイランスシステムを構築する目的で,2008年より多施設共同サーベイランスを実施している.これまで,経年的に透析関連感染の現状を把握すると共に,リスク因子について検証してきた.その結果,全てのアクセスで比較すると短期留置カテーテルの感染率がもっとも高いことが明らかとなった.これらのサーベイランスデータから導き出せる感染対策を基に,参加施設は感染対策の課題を抽出し感染率低減に取り組み,2008年から2021年までの13年間に亘る短期留置カテーテルの全ての感染症の感染率(1,000透析回数あたり)は,2008年13.69であったが2021年には6.02と56.0%の減少率を認めている(95%CI:0.18-1.35,P値<0.01).参加施設において実施された感染対策は,皮膚の消毒,ドレッシング材の変更,計画的導入の順で多く,多面的な実践が全体として感染率の減少と透析ケアの質の改善に効果的であったと考えられる.

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