2026 年 41 巻 1 号 p. 56-59
目的:敗血症等に適切な抗菌薬支援につながるかその影響を検討するため,Sequential Organ Failure Assessment(SOFA)増分の評価を自動計算によるデジタル変革した前後で比較した.
対象:受動的,積極的な抗菌薬適正使用支援(Antimicrobial stewardship:AS)をpAS群,aAS群とし,各々1年間の入院症例に対してpAS群では血液培養の陽性等,aAS群では全例に介入した.
結果:pAS群250例,aAS群1,428例で,デジタル変革後に介入数が飛躍的に増加した.また,入院後5日間の抗菌薬スペクトルは分散分析で有意に減少(P < 0.01)し,オッズ比は全死亡0.799(95%信頼区間0.515-1.240,P=0.32)と減少傾向であった.
結語:敗血症にSOFA増分の自動計算による介入は,抗菌薬適正使用に貢献できることが示唆される.