環境感染
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注射用抗菌薬使用量と薬剤耐性菌検出数の相関について
院内情報紙を使った情報共有化の有用性
中居 肇吉田 泰憲佐藤 幸緒平野 佐和子
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2006 年 21 巻 3 号 p. 191-196

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抄録
当院では, 以前よりセフェム薬の使用割合が多く, 全体の使用量の約半数を占めていた. そこで, 病棟別使用割合を作成し院内感染対策委員会で協議した結果, 院内情報紙を全セクションに発行して情報を共有化することとした. その結果, 抗菌薬総使用量及びセフェム薬の使用割合は減少し, ペニシリン薬の使用割合が増加した. また, S. marcescensに対するフロモキセブとセフタジジムの耐性株検出数は減少し, P. aeruginosaに対するセフタジジムとイミペネムの耐性株検出数も減少した. 院内情報紙発行による院内全セクションにわたる情報の共有化は, 抗菌薬の適正使用と薬剤耐性菌の検出減少に有用な方法の一つと考えられる.
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© 日本環境感染学会
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