環境感染
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自己導尿カテーテル用消毒潤滑液の有用性の検討
佐多 照正常磐 光弘岩下 佳敬石田 和久末田 英志郎古賀 淳子立石 繁宜
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2006 年 21 巻 3 号 p. 197-199

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抄録
当院では自己導尿カテーテルの消毒潤滑液として1%ポビドンヨードグリセリン液 (PVIG) を採用してきたが, カテーテルへの着色や, 挿入時の刺激等の改善を目的とし, 0.025%塩化ベンザルコニウム含有グリセリン液 (BZCG) に全面切り替えとなった. BZCGの臨床ならびに抗菌力の同等性を検討したところ, BZCG導入後5ヵ月間で, 患者から刺激痛やカテーテルへの着色の訴えは聞かれなかった. また, 尿路由来の発熱症状が見られた患者数はBZCG導入前では, 12名中5名であったが, 導入後では12名中1名のみであった. また, 尿からの菌検出件数は導入前が8件提出中4件検出し, 導入後は3件提出中1件検出した. 抗菌薬の使用は導入前が3名に対し, 導入後は1名であった. 一方, BZCGとPVIGの15分作用における抗菌活性を比較すると, すべての供試菌においてほぼ同等の活性を示した. 以上よりBZCGとPVIGはほぼ同等の抗菌効果があることが確認できた. PVIGが院内製剤であることを考えると, 既製品のBZCGは自己導尿カテーテル使用患者への消毒潤滑液として有用であることが考えられた.
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© 日本環境感染学会
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