環境感染
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新病院における環境細菌分布調査の試み
蒲沢 一行佐々木 辰也川名 林治
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1988 年 3 巻 2 号 p. 17-21

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抄録
新病院の院内環境由来の細菌分布調査をした. 浮遊している細菌は病室とホールに多く, 塵あいは手術室が少なかった. 病棟における浮遊細菌, 落下細菌および床の拭き取りにより得られた菌種は, グラム陽性球菌がほとんどを占め, 主としてS. epidermidisであったがS. aureusも数%検出された. その他はグラム陰性桿菌でありA. calcoaceticus, E. agglomeransも検出された. 真菌類では糸状菌, Candida sp. が検出された.手洗い排水口の拭き取りにより検出された菌種は, 主にグラム陰性桿菌であり, P. aeruginosa, P. cepacia, A. calcoaceticusであった.
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© 日本環境感染学会
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