抄録
目的:40歳代前半の成人のメンタルヘルスに問題を抱えた場合の援助希求に関連する要因を明らかにすることを目的とした。
対象と方法:40−44歳までの町民を対象として、精神疾患についての経験や行動意図や援助希求行動に関する調査票を用いて自己記入式調査を実施した。
結果:援助希求に関連する要因は、「自分自身がメンタルヘルスの問題を抱えた経験がなし又はわからない」(OR 3.97 95% CI: 2.11-7.48)、「専門家を受診して治療を受けた経験がある」(OR 4.62 95% CI: 2.16-9.89)、「メンタルヘルスに関する講義や講演への興味がある」(OR 1.74 95 % CI: 1.11-2.73)、「障害者差別解消法の知識がある」(OR 2.53 95% CI: 1.27-5.05)だった。
結論:治療経験がある者は、メンタルヘルスの問題が生じた場合に専門家に援助希求を示す可能性がある。一方で、精神科などへの馴染みのなさや知識不足、スティグマが影響し、容易に援助希求を示しにくい可能性がある。住民のメンタルヘルスリテラシーを高めることは、メンタルヘルスの問題が発生した際に、専門家への援助希求を高める可能性がある。