抄録
【目的】限局性前立腺癌に対して施行したHDR(high-dose rate) 組織内照射単独療法(45.5 Gy/7 fraction)の治療成績について検討すること.
【対象】2005年1月から2011年12月までに大阪大学医学部附属病院で限局性前立腺癌に対して45.5 Gy/7分割でHDR組織内照射を受けた73例.
【結果】5例にPSA再発を認め,3年および5年非PSA再発生存率はそれぞれ95%,91%であった.2例に臨床再発を認め,3年および5年非臨床再発生存率はそれぞれ98%,96%であった.グレード2の急性期および晩期有害事象をそれぞれ7例(9.6%),9例(12.3%)に認めた.
【結論】限局性前立腺癌に対する45.5 Gy/7 fractionのHDR組織内照射は安全かつ有効に施行可能であることが示唆された.