Japanese Journal of Endourology
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Endourology
当院における腎結石に対するPNLの臨床的検討
杵渕 芳明鈴木 尚徳上野 学鈴木 中和食 正久
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2014 年 27 巻 1 号 p. 179-185

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抄録
 【目的】当院にて行った腎結石に対するPNLの有効性,安全性について検討した.
 【対象と方法】2009年6月から2013年4月までの間にPNLを施行した計52例(男40例,女12例),56腎(右18例,左30例,両側4例)について,治療成績を検討した.手術体位は,当初の22例は腹臥位で行ったが,最近34例は修正Valdivia体位で行った.
 【結果】症例は,完全サンゴ状結石が15腎,非サンゴ状結石(部分サンゴ状結石を含む)が41腎であり,成功率はそれぞれ73.3%,95.1%であった.2例に輸血を要し,6例で術後38℃以上の発熱を認めたが,重篤な合併症は認めなかった.体位については,修正Valdivia体位の方が腹臥位に比べ手術時間が有意に短かったが,治療成績の差は認められなかった.
 【結語】PNLは.いずれの体位でも大きな侵襲なく施行でき,他の治療法で砕石困難な腎結石の治療法として有用と考えられる.
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© 2014 日本泌尿器内視鏡学会
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