2021 年 34 巻 2 号 p. 243-245
ロボット支援腎盂形成術 (Robot-assisted Pyeloplasty以下 : RAPP) は2002年にGettmanらが報告して以来, 海外を中心に広く行われている. 本邦においては, 2021年4月に保険適用され, 今後急速に症例数が増加することが予想されている. RAPPの成否を左右するポイントは, ①狭窄部の確実な切除, ②余剰腎盂の切離のデザイン, そして③適切な腎盂尿管吻合の3点である. 腎盂形成術は, 術後に機能が回復, 維持されて初めて成功と言える. この発表が, 安全で確実なRAPPの普及に役立てば幸いである.