2011 年 14 巻 3 号 p. 415-420
目的:自作伝送システムを用いてビデオ喉頭鏡の気管挿管映像を遠隔地へ伝送し,課題を検討する。方法:救急救命士26名がエアウェイスコープやを用いてマネキンに気管挿管を実施し,モニター画面の映像を,市販の遠隔監視システム,携帯電話網,テレビ電話ソフトを用いて,直線距離約12kmの遠隔地へ伝送した。伝送の成功率,伝送映像による気管チューブ声門通過確認の可否を検討した。結果:気管挿管52手技中,50手技の映像伝送に成功し,2手技は携帯電話網の電波状況による接続不良のため失敗に終わった。成功した50手技のうち,43手技は初回通信で接続可能で,残る7手技は3回までのリダイヤルで接続できた。伝送に成功した事例ではチューブの声門通過を確認できた。考察・結論:市販資器材と携帯電話網を用いて, ビデオ喉頭鏡の気管挿管映像を遠隔地で確認することができた。携帯電話網の電波状況による接続不良を認め,実用化へ向けては接続不良への対応が必要である。