日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
アクションカードを使用した救命講習の普及への取り組み BLS+(Plus)
吉井 友和手銭 俊貴山内 健嗣橋口 尚幸
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2012 年 15 巻 5 号 p. 690-697

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抄録

学校における教職員対象の救命講習について,教職員主導で作成したアクションカードを取り入れた講習方法を開発した。アクションカードの効果により,リーダーが明確化し,集まった教職員それぞれに役割が与えられ,連携がスムーズとなり,その結果対応に不備が少なくなり,教職員から好印象であった。受講する教職員が陥りやすいピットフォールは,講習に慣れてきた際にアクションカードから逸脱することである。解決策としては,シミュレーション前に指揮命令系統の重要性を強調し,アクションカードの最大の目的は教員同士が連携できるためのカードであることを説明する必要がある。また教職員の救護活動レベルの底上げを図るために,講習後の適切なフィードバックも必要である。今後,一次救命処置のスキル指導はもちろん,それにプラスした組織として連携対応できるように,消防機関が協力し指導を行うべき次の時期が来ていると考えられた。

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© 2012 日本臨床救急医学会
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