抄録
目的:CTAS 2008 の当院における有用性を検証するため,時間外救急外来を受診した発熱患者に対し,CTAS 2008 でトリアージレベルを解析し,転帰について調査した。また発熱患者の,他のモディファイア(補足因子)の必要性についても検討した。対象と方法:2011 年10 月〜12 月の3 か月間に,時間外救急外来に独歩で受診した17 歳以上の発熱患者131 名(男性61 名/ 女性70 名)。CTAS 2008 を活用し,看護師がトリアージした発熱患者の経過を,診療録から後ろ向きで観察し,診断と転帰について調査した。また,年齢・基礎疾患・CTAS レベルを2 値に分類し,転帰に対する影響をロジスティック回帰分析で検討した。結果:診断は上気道感染症が最も多く,CTAS 1 〜3 の症例は46.7% が入院の必要な転帰であり,CTAS 4 以下の症例は92.7% が軽症の転帰であった。ロジスティック回帰分析は,年齢がCTASレベルに独立して転帰に影響した(p=0.010)。結論:CTAS 2008 は発熱患者のトリアージに有効であると考えられたが,年齢が独立して転帰に影響している。