抄録
平成22 年4 月~24 年3 月の期間で,薬剤師がintensive care unit(ICU)の医薬品管理,薬物療法に介入することによる経済効果,薬物療法の適正使用に及ぼす効果を検証する。薬剤師の介入は,医薬品管理の専門家としての助言や指導を行うことでICU 定数保管医薬品数量,金額,算定もれを減少させ,また薬剤管理指導算定件数の増加をもたらした。薬剤管理指導の積極的実施前後では,在室日数の減少がみられたものの,有意な差がなかった。しかし,積極的実施期間1 年間で268 例(詳細調査期間3 カ月56 例)の薬物療法に介入し,患者の循環動態と使用薬剤の特性,使用方法,ガイドライン等を参考に医師へ処方提案を行い,約6 割は処方変更がなされた。ICU 看護師へのアンケートでは全項目の満足度平均は「4:満足した」との結果であった。ICU における薬剤師介入は多職種連携によるチーム医療の中で,経済効果,薬物療法の適正使用に寄与する可能性が示された。