日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
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調査・報告
大学病院におけるRapid Response System(RRS)導入後の経過報告
〜要請理由と要請状況の詳細〜
小池 朋孝新井 正康森安 恵実服部 潤黒岩 政之山田 由香里稲垣 泰斗相馬 一亥
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2014 年 17 巻 3 号 p. 445-452

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抄録
目的:北里大学病院でRapid Response System(RRS)導入後20カ月の経過を分析した。方法:RRS 導入以前より活動していたRespiratory Support Team(RST)の活動を基に,重症患者の診療サポートの要請を受けることが多くなったことからRRSの構築に至った。導入に際しては,RRSの教育期間を十分にとった。RRS要請記録より,要請状況を集計し分析した。結果:2013年3月までに184件の要請があった。要請理由は,SpO2 92% 以下が88件(48%)と最多であった。患者に対して何か心配な時に要請するworried callは37件(20%)であった。呼吸困難は17件(9%),気管挿管・気管切開チューブの問題は14件(8%)であった。RRSの介入後にICUへの緊急入室は13件(7%)あった。考察:当院のRRSは海外の報告に比べ,気道・呼吸に関する要請が多くあった。これはRRSがRSTの活動を礎に導入されたためであると考えられる。要請状況からはRRSは有効に機能していると考えられるが,今後客観的な効果判定を行う必要がある。
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© 2014 日本臨床救急医学会
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