日本臨床救急医学会雑誌
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事例報告
埼玉県特別機動援助隊で実施している多数傷病者発生時におけるトリアージタッグ運用方法変更についての報告
山田 浩二郎福島 憲治直江 康孝清田 和也五明 佐也加上笹貫 俊郎
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2014 年 17 巻 4 号 p. 579-584

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抄録
2006(平成18)年より,埼玉県は消防局の機動救助隊,県防災航空隊,埼玉DMAT(災害派遣医療チーム)から構成される埼玉県特別機動援助隊を編成し,多数傷病者発生事案を想定した訓練を行っている。当初3枚綴りのトリアージタッグ(以下タッグと略す)の運用は,1枚目を災害現場(救護所からの搬出時),2枚目を搬送担当機関(救急隊),3枚目を収容医療機関が保管する方法としていたが,本方法では災害現場における傷病者情報を本部がタッグを用い収集できなかった。そこで2008(平成20)年より1枚目をトリアージポスト,2枚目を救護所から医療機関へ搬出時に剝がし本部が回収する方法へと変えた。この変更により,本部はトリアージ傷病者数・重症度把握が容易となり,傷病者一覧表のより早期の作成開始が可能となり,タッグ1枚目と2枚目を照会し現場から医療機関へ搬出された傷病者の同定が可能となるなど,災害現場の傷病者情報管理を改善し得ると考える。
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© 2014 日本臨床救急医学会
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