日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
心原性心停止からの社会復帰率向上への取り組み
〜臨床検査技師としてのかかわり〜
薮 圭介
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キーワード: BLS, AED, チーム活動
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2016 年 19 巻 3 号 p. 513-516

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抄録
目撃者のある心原性心停止患者の社会復帰率は全国平均で7.9%であり,その向上を目的とした当院の多職種チーム活動とその効果について報告する。方法:1)2007年5月より市民向けBLS普及活動を開始した。2)A市に対し市内コンビニエンスストア全店にAED設置を提案した。結果:BLS普及活動回数は200回,受講者は11,736人であった。小学5,6年生へはPUSH講習を取り入れ,2013年には消防署員による小学生への講習の定着とコンビニエンスストア全店にAED設置協定が結ばれるに至った。考察:社会復帰率向上に最も重要なのは目撃者による救命処置であり,市民の心肺停止患者に対する現状把握と認知度の向上が重要であると考えられた。本活動は市民への認知度向上に寄与し,日々救急医療に携わる臨床検査技師にも担える活動であると考える。結語:本活動が実績となり,小学生への講習の定着やAEDの市内コンビニエンスストア設置への理解につながった。
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© 2016 日本臨床救急医学会
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