日本臨床救急医学会雑誌
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原著
閉鎖孔ヘルニアにおける初期診療の重要性
山本 栄司山口 和盛西村 英士山本 亮一武田 啓志筑後 一徳中山 博識尾崎 信弘中川 正久
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1999 年 2 巻 4 号 p. 403-408

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抄録

閉鎖孔ヘルニア嵌頓は高齢女性に好発する絞扼性イレウスのひとつであるが,高齢者周術期管理の進歩で救命可能となったものの,術後のQOLは必ずしも良好とはいえない。今回,当科で過去17年間に手術した22症例を対象に,術後の経過に影響を及ぼす因子につき臨床的検討を行った。その結果,発症から手術までが3日未満の症例では,全例PS不変で早期退院できていたが,3日以上の症例では術後入院期間が有意に長く(14.7±1.5 vs 52.3±10.2;p=0.007),PS悪化例がみられた。本疾患でひとりの寝たきり高齢者もつくらぬためには,初期診療における的確な外科へのトリアージと早期手術が不可欠である。

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© 1999 日本臨床救急医学会
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