2017 年 20 巻 5 号 p. 682-688
目的:京都大学の全新入生に,胸骨圧迫やAEDの重要性を理解させ,講習会に対する意識を調査すること。方法:新入生2人に1個のあっぱくん® と新入生20名に1名のサポート教員を配置し,2015年度は30分間,2016年度は40分間で胸骨圧迫とAEDの使い方を指導した。その後,本救命入門コースに関する質問紙調査を実施した。結果:90.6%(2015年)89.7%(2016年)の新入生が,胸骨圧迫やAEDの使い方を学ぶことに意義を感じた。68.8%(2015年)65.6%(2016年)の新入生が定期的に学びたいと回答した。結語:あっぱくん® を用い,サポート教員を配置することで,短時間で効率よく多人数に対して胸骨圧迫とAEDを指導することができ,大多数の新入生が意義を感じた。