日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
Print ISSN : 1345-0581
ISSN-L : 1345-0581
調査・報告
重症外傷患者の集約化に向けた診療放射線技師の取り組み
―新たな手順を要する外傷診療への対応―
金山 秀和比良 英司渡部 広明
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 22 巻 4 号 p. 621-626

詳細
抄録

島根大学医学部附属病院は2016年4月に重症外傷診療部門の高度外傷センターが設置され,翌年8月にハイブリッド救急室(以下,ハイブリッドER)と初療室3 床を有する高度外傷センター棟が完成した。救急初期診療室,CT室,血管造影室,手術室の機能を兼ね備えたハイブリッドERは経験のない特殊な環境のため,画像検査を行ううえで問題点が想定された。この問題点に対して,センターの専従診療放射線技師を配置し,撮影方法の検討,撮影技術や画像処理の教育,応援体制の構築,多職種との連携構築を行った。また,多職種シミュレーションより外傷診療における共通認識や画像検査の重要性を学び,非専従者へフィードバックし知識および技能向上を図った。とくにコマンダーを頂点とした指揮命令系統下で情報を共有し協働することは外傷診療を展開するうえで重要である。ハイブリッドERを中心とした外傷診療で,われわれが担うべき役割を向上させるために必要な取り組みについて報告する。

著者関連情報
© 2019 日本臨床救急医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top