2019 年 22 巻 4 号 p. 627-633
目的:体外循環式心肺蘇生施行時における,X線防護具追加による散乱線量の低減効果を明らかにすること。方法:カテーテル寝台頭側にX線防護具を配置し,X線防護具有無での散乱線測定を行った。床の高さ方向の測定ポイントは,救急医の水晶体付近をターゲットに床上150cm,生殖腺付近として床上100cm,膝付近として床上50cmの3点とした。結果:X線防護具を境に,患者頭側の散乱線量は,床面から150cmの高さでは約15% の減少,100cmでは約20%の減少,50cmでは約50%の減少が認められた。結語:血管撮影室での体外循環式心肺蘇生施行時は,カテーテル寝台頭側にX線防護具を取り付けることにより,散乱線量低減が可能となることが示唆された。