日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
Collagenous colitisの認知度向上の必要性を痛感した6例
小林 晃鈴木 真紀村雲 芳樹宮上 寛之
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2020 年 23 巻 2 号 p. 171-174

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抄録

Collagenous colitis(以下CC)は近年報告例が増加しているが,その認知度の低さから日常診療では見逃されている可能性がある。わが国では,欧米に比べてCC 患者のプロトンポンプ阻害薬(以下PPI)服用率が高いことが報告されているが,当院で経験した6例も同様に全例PPI服用症例で,2例がエソメプラゾール服用症例,残りの4例がランソプラゾール服用症例であった。エソメプラゾールは他のPPI同様にCCを発症するリスクのある薬剤として注意が必要である。当初,著者を含め当院の医師におけるCCの認知度は低く,病理診断医および消化器病専門医であってもCCと診断できなかった症例もあり,診断までに時間を要し病悩期間が長い症例が多かった。急性腹症を契機にCCと診断される症例もあり,一般医および救急医のいずれもCCを認知する必要がある。

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