目的:人形モデルを用いた気管挿管を行い,直視型であるマッキントッシュ型喉頭鏡と3種類のビデオ喉頭鏡について比較検討すること。方法:研究の承諾を得た40名の被験者を対象にマッキントッシュ型喉頭鏡と3種類のビデオ喉頭鏡(エアウェイスコープ ® S100・エアウェイスコープ ® S200・McGRATH ® MAC),気管挿管訓練モデルを用いて気管挿管手技を行い,各喉頭鏡について①気管挿管実施時間,②気管挿管の成功率,③気管挿管の合併症(歯牙損傷)の有無を検討した。結果:ブレード挿入から声門視認までの時間はMcGRATH がもっとも短く,ブレード挿入からカフエア注入までの時間ではエアウェイスコープの2種類がマッキントッシュ型喉頭鏡に比べ有意に短かった(p<0.001)。結論:従来から用いられている直視型喉頭鏡と比較して,ビデオ喉頭鏡の有効性が示唆された。