2020 年 23 巻 5 号 p. 679-684
目的:急性大動脈解離は緊急度・重症度が高い疾患であり,対応できる医療機関が限られる。ゆえに,救急隊が救急現場において急性大動脈解離を判断する能力は非常に重要である。救急現場活動において急性大動脈解離を疑う判断材料を検討した。方法:2014〜2018年の5年間に発生した全救急事案から,初診時の傷病名が急性大動脈解離であった症例を抽出し,それらの症例に観察された頻度の高い所見をピックアップしてスコアリングを行い,それをもとに,「急性大動脈解離スコア」を作成して検討した。結果:急性大動脈解離を判断するスコアとして79.1%で判断可能であり,さらに,スタンフォードA型を疑うスコアとして65.6%と高率であった。結論:救急現場活動において,「急性大動脈解離スコア」は有用であると考えられる。