日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
Print ISSN : 1345-0581
ISSN-L : 1345-0581
調査・報告
回復期の病院における急変時に特化した事前確認の試み
森本 文雄
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 24 巻 3 号 p. 400-402

詳細
抄録

回復期の病院で急変時に特化した事前確認を導入した。対象および方法:①手術などでの転院,②心停止時の胸骨圧迫(心臓マッサージ),③人工呼吸器の装着について入院時に確認している。退院患者50例のカルテを調査した。結果:①手術などでの転院には,「希望する」11例(22%),「希望しない」27例(54%),「判断できない」12例(24%)と回答した。 ②心停止時の胸骨圧迫には,「希望する」5例(10%),「希望しない」43例(86%),「判断できない」2例(4%)と回答した。③人工呼吸器の装着には,「希望する」4例(8%),「希望しない」45例(90%),「判断できない」1例(2%)と回答した。結語:回復期の病院で急変時に特化した事前確認を導入した。当院スタッフの意識と隔たりがある結果で,心肺蘇生教育充実の必要性を感じた。

著者関連情報
© 2021 日本臨床救急医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top