日本臨床救急医学会雑誌
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原著
重症患者に対する看護師主導経腸栄養プロトコール導入による経腸栄養開始時期への影響
玉井 晶子淺井 英樹吉本 あゆ美高野 勝彦吉川 有子増田 栄福島 英賢
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2021 年 24 巻 4 号 p. 470-475

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抄録

目的:日本版重症患者の栄養療法ガイドラインをもとに,看護師が運用する経腸栄養プロトコールを作成した。看護師は勤務ごとに経腸栄養開始時期,投与量をチェックし,本プロトコールを運用した。本プロトコール導入前後で,経腸栄養開始時期に変化があったかを検討した。方法:2016年7月1日〜2018年5月31日に当センターICUに入室し,かつ人工呼吸器装着が48時間以上の患者を対象とした。結果:本プロトコール導入前の66例および導入後の71例を比較検討した。プロトコール導入前のICU入室48時間以内の経腸栄養開始率は71.2%であったが,導入後は90.1%(p<0.01)と有意に上昇した。また,生存退院患者での初回離床日数が,導入前6.26日に対して導入後は5.7日と有意に短縮した。結論:看護師主導の経腸栄養プロトコールの導入によって,ICU入室48時間以内の経腸栄養開始率は有意に改善した。

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