日本臨床救急医学会雑誌
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原著
看護師の勤務形態別による救急外来における日本版緊急度判定支援システム(Japan Triage and Acuity Scale)の信頼性と妥当性の検証
村田 好生坂井 恵子紺家 千津子田中 浩二
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2021 年 24 巻 4 号 p. 476-489

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抄録

目的:看護師間における日本版緊急度判定支援システム(JTAS)の信頼性および妥当性を検証する。方法:救急外来で働く救急外来看護師・一般外来看護師16名を対象に10事例の救急事例を作成し,緊急度レベルならびにトリアージプロセスの項目ごとに判定してもらった。データは統計学的に分析した。結果:評定者間信頼性は看護師間kappa 0.79,救急外来看護師間kappa 0.72,一般外来看護師間kappa 0.81であった。認定看護師の判定を基準に救急外来看護師,一般外来看護師では,正答率66.6%,63.6%,アンダートリアージ率12.0%,20.9%,オーバートリアージ率22.0%,15.5%であった。トリアージプロセスの項目毎の正答率は,救急外来看護師は一般外来看護師より高く,24項目中17項目で有意差が認められた。結論:JTASの信頼性は高い結果となったが,妥当性は低かった。一般外来看護師はプロセスが誤りでも緊急度判定は一致することがあり,教育の必要性が示唆された。

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