日本臨床救急医学会雑誌
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原著
昭和大学病院における成人アナフィラキシー症例の臨床的特徴のライフステージ別調査
宇野 知輝鈴木 慎太郎木村 友之能條 眞望月 薫伊地知 美陽田中 明彦相良 博典垂水 庸子土肥 謙二
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2021 年 24 巻 6 号 p. 761-772

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抄録

目的:成人アナフィラキシー患者の臨床的特徴をライフステージごとに調査し,どのような特徴が重篤な症状にかかわっているのかを検討する。方法:2010年1月〜2020年6月までに当院を受診し,アナフィラキシーと診断された成人患者507例を青年群230例,壮年群207例,高齢群70例に分け,診療記録から患者の特徴を後方視的に検討した。結果:最重症Grade 3を示した対象者の割合は青年群,壮年群,高齢群でそれぞれ54.8%,70.5%,81.4%であった。アナフィラキシーを重篤化・増幅させる因子を複数有する対象者の割合は青年群,壮年群,高齢群でそれぞれ21.3%,42.5%,55.7%であった。心血管疾患,精神疾患の併存は高齢群で多かった。結論:高齢群で重症者の割合が多く,服用中の薬剤や基礎疾患などのリスク因子が多いことが寄与している可能性を推察した。

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