日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
Print ISSN : 1345-0581
ISSN-L : 1345-0581
調査・報告
薬剤師の集中治療室常駐前後における 定数配置薬の在庫管理状況の比較
野々内 裕紀眞継 賢一時田 良子三木 寛之中井 秀樹伊藤 博美喜多 亮介大橋 直紹端野 琢哉濱口 良彦
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 24 巻 6 号 p. 781-790

詳細
抄録

薬剤師の集中治療室定数配置薬の在庫管理業務による経済効果は十分に明らかにされていない。そこで,われわれは定数の過不足・破損が報告された薬剤数および損失金額について薬剤師が集中治療室に常駐する前(2016年9月1日〜2018年8月31日)と後(2018年9月1日〜2020年8月31日)を比較して,定数配置薬の管理状況が改善するのかを調査した。 定数の過不足・破損が報告された薬剤数は薬剤師常駐後に329個から229個まで30.4%減少し,損失金額は192,910円から110,090円にまで42.9%減少した。ヒューマンエラーによる破損よりも管理状況に由来する定数の過不足を理由に報告された薬剤数が著しく減少した。薬剤師が集中治療室において定数配置薬の在庫管理業務を開始した後は,定数配置薬の管理状況が改善し,薬剤の定数不足や破損による経済的損失が減少した。

著者関連情報
© 2021 日本臨床救急医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top