日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
迅速な病院間連携と急性期治療により良好な転帰をたどったエチレングリコール中毒の1例
品田 公太飛田 修康松岡 綾華中山 賢人櫻井 良太朝日 美穂吉武 邦将鳴海 翔悟木庭 真由子阪本 雄一郎
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2022 年 25 巻 3 号 p. 598-601

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抄録

症例は34歳,男性。自殺目的にエチレングリコールを服用し,近医を受診した。二次救急医療機関紹介となるも,服用量は致死量に至っていると推測され,当院へ治療方針について相談された。ドクターヘリによる病院間搬送とホメピゾール確保を早急に調整し,服用から約6時間で血液透析とホメピゾール投与を施行した。来院時は代謝性アシドーシスを認めていたが,治療開始後は改善し,腎障害もきたすことなく経過し,第7病日に精神科病院転院となった。エチレングリコール中毒においては,代謝性アシドーシスや急性尿細管壊死を呈し,治療開始が遅れると致死的になり得ることが知られている。病院間連携や院内多職種連携を図り,より早急に急性期治療を開始することが患者の救命に重要であると考えられる。

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© 2022 日本臨床救急医学会
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