日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
オンラインメディカルコントロールの実態調査について
田邉 晴山𦚰田 佳典今井 寛木下 順弘荒井 勲山村 仁高階 謙一郎小林 誠人横田 順一朗森村 尚登
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2022 年 25 巻 4 号 p. 679-684

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抄録

背景:オンラインメディカルコントロール体制には,24時間いつでも(常時性),直ちに(迅速性),適切な(適切性)指示,指導・助言がなされる体制が求められている。目的:オンラインMCの常時性,迅速性,適切性について実状を調査する。方法:消防本部もしくは地域メディカルコントロール協議会の9地域で調査を行った。救急業務において,特定行為実施のためのオンラインMCを受けることを目的に,救急救命士が,携帯電話などの発信ボタンを押した全発信(連続する50件)を対象とした。結果:地域ごとに50件のデータ,9地域450件のデータが収集できた。常時性について,発信がMC医にまでつながったものが445件(98.9%)であった。迅速性について,発信ボタンを押してからMC医につながるまでの時間は,1分未満が414件(93.0%)であった。結論:9地域におけるオンラインMC体制の常時性,迅速性,適切性に関する調査結果を報告した。

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© 2022 日本臨床救急医学会
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