目的:病棟看護マニュアルの閲覧回数とインシデント数の関連性や時系列的な傾向性を検討することを目的とした。方法:過去2年間の1日の病棟看護マニュアルの閲覧回数と総インシデント数および補正インシデント数について相関分析を行った。さらに,病棟看護マニュアルの閲覧回数と総インシデント数および補正インシデント数の推移を時系列的に示すとともに,傾向・季節・不規則の変動成分に分解し分析した。結果:1日の病棟看護マニュアルの閲覧回数,総インシデント数および補正インシデント数の中央値はそれぞれ2,1,0であり,これらの間に有意な相関関係は認められなかった。時系列データにおいては,病棟看護マニュアルにのみ,第1四半期に共通する一定の傾向性が認められた。結論:病棟看護マニュアルの閲覧回数とインシデント数との間に関連はなく,病棟看護マニュアルには,第1四半期に閲覧回数が増加する傾向性が存在した。