日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
モルヌピラビル(ラゲブリオ®)投与終了後のリバウンドが認められたCOVID-19の2例
金澤 将史竹本 正明中野 貴明若山 功田井 誠悟杉村 真美子大野 孝則朝比奈 謙吾井上 幸久伊藤 敏孝
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2023 年 26 巻 1 号 p. 51-54

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抄録

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の第7波では,高齢者施設で多くのクラスターが発生した。高齢のCOVID-19患者に対してその使いやすさもあってモルヌピラビル(ラゲブリオ®)が投与された。今回われわれは,COVID-19罹患後にモルヌピラビルを投与され症状が改善して療養解除となった後に,呼吸困難を発症し入院した症例を2例経験した。同じ抗ウイルス薬に分類されるニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド®)使用例では,COVID-19から回復して2〜8日後の症状再燃または検査での陰転化後の再陽性で定義されるリバウンドの報告があり,モルヌピラビルでもリバウンドが認められた。リバウンドは療養解除後の時期に起こり得るが,その際の救急診療における感染対策や隔離解除などの対応に注意が必要である。今後の対応のため疫学調査ならびに病態解明の必要性が示唆された。

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© 2023 日本臨床救急医学会
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