2024 年 27 巻 1 号 p. 40-47
背景:アメリカ心臓協会(AHA)の一次救命処置(BLS)は新しい蘇生に関する科学的エビデンスを加え更新されてきた。本研究の目的はAHA-BLSヘルスケアプロバイダーマニュアル2000年,2005年,2010年,2015年版を,計量テキスト分析ソフトウェア(KH-coder)で分析し,ガイドライン更新に伴うキーワードの変化を明らかにすることである。方法:AHA-BLS日本語版ヘルスケアプロバイダーマニュアルを,KH-coderを用いて単語出現頻度,共起ネットワーク,対応分析を行った。結果:単語出現頻度では上位20位の抽出語がリストアップされ,共起ネットワークでは8つのトピックスが抽出された。対応分析では2000年で心停止のリスク因子・FBAO・心臓マッサージ,2005年では心臓発作の因子,2010年では補助呼吸・死戦期呼吸・CPRの手順,2015年ではチームというキーワードが抽出された。すべてに共通したキーワードはCPRであった。結論:計量テキスト分析によってガイドライン更新に伴うキーワードが明らかにされた。