日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
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調査・報告
入院患者の急変対応フローチャートを基にした研修設計と研修の有用性
増山 純二苑田 裕樹渡邉 岳人柳田 和之本田 稔梅木 雄大新井 祐介松本 隆井手 宏直谷口 誠太
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2024 年 27 巻 5 号 p. 644-652

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抄録

目的:患者急変対応フローチャートを基にした研修設計を行い,研修の有用性について検討する。方法:患者急変対応フローチャートを作成したうえで研修の課題分析図を作り,eラーニング(座学,CBL;case-based learning)と集合教育(SBL;simulation-based learning)のブレンディッドラーニングの研修設計を行った。クリニカルラダーⅡの看護師(A看護系大学関連病院)20名を対象に研修を実施し,研修前後に患者急変対応の実践力チェックリスト(自己評価;リッカート尺度4件法)を用いて調査した。結果:チェックリスト(自己評価)の研修後の結果,研修前と比較して,「一次評価の実践」「問診」「生理学的徴候の分析」「疾患予測」「緊急度の判断」「救急処置の選択」「緊急検査の選択」「SBAR報告」の項目において有意に上昇した。結論:患者急変対応フローチャートを基に設計した研修は,患者急変対応の問題解決思考のスキーマが形成され,研修の有用性が示唆された。

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