日本臨床救急医学会雑誌
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原著
手術室の聴診器の汚染度
―その聴診器を使いますか?―
安永 天音小野内 汐美大山 清実広星野 凪沙大橋 一孝吉田 圭佑三澤 友誉岩渕 雅洋小野寺 誠伊関 憲
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2024 年 27 巻 6 号 p. 746-750

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抄録

目的:手術室の聴診器は,気管挿管の確認や呼吸音の聴診に用いる。手術室の聴診器の汚染度を調べた。方法:成人用の聴診器14個をルミテスターSmart®を用いて膜型部とイヤピースを測定した。また酒精綿を用いて10秒間同部を拭き,再度測定した。結果は中央値で表し,Wilcoxon符号付順位和検定を行いp<0.05を有意差ありとした。結果:膜型部の拭き取り前の汚染度は1,370 RLUであり,後101.5 RLUであった。また,イヤピースは前5,970.5 RLU,後362.5 RLUであった。イヤピースは膜型面より有意に汚染されていた。考察:麻酔科医は手術室に備え付けられている聴診器を用いる。手術ごとで麻酔科医は交代するため,同じ部屋であっても別の麻酔科医が聴診器を用いることがある。膜型部よりもイヤピースが汚染されており,膜型部は手術後に清拭されたがイヤピースは少ないためと考えられた。結論:麻酔科医は症例ごとに聴診器全体を消毒剤で清拭すべきである。

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