2025 年 28 巻 4 号 p. 696-702
目的:災害拠点病院では,停電時に自家発電装置を使用し,診療活動が行われるが,画像診断系検査室の稼働の判断には差がある。そこで,今後の建築設計に有用な知見を得るために,画像診断系検査室の整備状況と,医療関係者からみた整備内容に対する評価を把握した。方法:災害拠点病院770施設に,アンケート調査を実施した。有効回答数は55施設であった。統計分析等を用い,結果を考察した。結果:画像診断系検査室の保有数は,施設規模とほぼ連動していたが,停電時の稼働数とは相関はみられなかった。また画像診断系検査室に使用できる自家発電装置からの電力量の増加を望んでいる場合は,とくにCT撮影室の稼働に使用することが望まれていた。結論:自家発電装置の設置・運用時のコストバランスや燃料の備蓄場所の確保を考慮しつつ,各画像診断系検査室の稼働可能数を,事前に十分に協議を重ね,整備を進めることが肝要であると考えられた。