2026 年 29 巻 1 号 p. 13-22
目的:高度救命救急センターの救急外来に従事する看護師の惨事ストレスとレジリエンスとの関連を明らかにし,惨事ストレスが低い看護師の特徴について検討する。方法:全国の高度救命救急センターの救急外来に従事する看護師を対象者とし,直近1週間の惨事ストレスについて無記名自記式質問紙調査を行った。結果:19施設102名から回答を得た(有効回答率37.4%)。重回帰分析の結果から,看護師レジリエンス尺度の総合計は,改訂出来事インパクト尺度日本語版(IES-R)総合計に影響を与えていることが判明した。施設環境要因におけるIES-R高・低得点群間の比較において「惨事ストレスの言葉の理解」で有意差を認めた。結論:高度救命救急センターの救急外来に従事する看護師は,直近1週間でも強い惨事ストレスを感じていた。惨事ストレスが低い看護師の特徴として,惨事ストレスとは何かを理解していること,レジリエンスが高いことが示唆された。