日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
意識消失し全身にエポキシ樹脂を浴びた2例
喜多 彩夏諸江 雄太廣嶋 俊山本 裕子永野 太郎鷺坂 彰吾乃美 証山下 智幸林 宗博
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2026 年 29 巻 1 号 p. 64-69

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抄録

有機溶剤中毒により意識消失し,全身にエポキシ樹脂を浴びて搬送された2例を経験した。消防隊の乾的・水的除染は効果がなく,剝離剤であるシンナーやアセトンは二次災害のリスクもあって使用できなかった。2例とも時間経過により樹脂が乾燥した後,用手的に樹脂の剝離が可能となり,皮膚障害もみられなかった。1例では軽度の角膜障害や嗅覚障害を認めたが,いずれも後遺症なく回復した。これら2例に共通したことは,エポキシ樹脂は乾燥後に用手的に剝離できることであり,臨床現場に有用な知見である。

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