日本臨床救急医学会雑誌
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症例・事例報告
Augmented renal clearance発現時にレベチラセタムが低濃度であった2症例
小林 洋平福間 博河津 敏明中尾 彰太深津 祥央
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2026 年 29 巻 1 号 p. 70-74

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抄録

レベチラセタム(LEV)は,腎排泄型の薬剤であり,過大腎クリアランス(ARC)時の血中濃度低下が海外において報告されている。今回,本邦のARC発現患者においてLEVの血中濃度低下を2例経験したので報告する。症例1は,50歳代男性。ARC発現時は,2,000mg/日投与下でトラフ濃度9.73μg/mL,血中濃度/投与量(C/D)(kg/L)は0.27であった。一方,ARC非発現時は,1,000mg/日投与下でトラフ濃度9.17μg/mL,C/Dは0.52(kg/L)であった。症例2は,20歳代男性,ARC発現時のトラフ濃度は,1,000mg/日投与下で5.07μg/mL,C/Dは,0.35(kg/L)であった。ARC発現時にはLEVの血中濃度の低下が認められ,LEVの増量が必要な可能性がある。

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