日本臨床救急医学会雑誌
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原著
オゾンガスを用いた救急車消毒の有用性の検討
鶴 俊輔藤本 賢司成川 憲司鈴木 健介小川 理郎
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2026 年 29 巻 4 号 p. 677-685

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抄録

背景:全国の消防本部の67.8%が,救急車内に高濃度のオゾンガス(以下,オゾン)を発生させる消毒方法を採用しており,その稼働時間は60分以下であった。オゾンは,concentration time value(以下,CT値)330で,新型コロナウイルスを有効に不活化できるとの報告がある。しかし,実働救急車内でオゾンが有効な濃度になるかは不明である。目的:実働救急車内でのオゾン消毒の有用性を,明らかにすることを目的とした。方法:6台の実働救急車を用いてオゾン消毒を再現した。6カ所の測定点で,オゾンガス濃度を120分間測定した。主要評価項目は,60分経過時にCT値330を超えることとした。結果:全測定点で,CT値は330に達しなかった。考察・結語:実験の結果,新型コロナウイルスの不活化に有効なCT値に達しなかった。したがって,現段階においてオゾンガスの救急車消毒は,有用性が認められない。

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