日本臨床救急医学会雑誌
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調査・報告
ACPに基づいた救急現場での心肺蘇生等の対応に関する地域メディカルコントロール協議会の取り組み
酒井 智彦長嶺 秀則林 靖之八木 隆太横山 英生甲斐 久雄滝元 直樹織田 順
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2026 年 29 巻 4 号 p. 798-806

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抄録

人生の最終段階における医療・ケアでは,本人の意思を尊重した対応が求められているが,救急現場では心肺停止時に初めて心肺蘇生を望まない意思が示され,対応に苦慮する事例が少なくない。大阪府豊能地域救急メディカルコントロール協議会では,ACP(人生会議)の考え方を基盤とし,救急隊が医師の関与の下で対応を判断できる地域プロトコルの策定を目的に,ワーキンググループを設置した。本報告では,検討経過および策定した「ACPに基づいた救急現場での心肺蘇生等の対応プロトコル」の内容と運用状況を報告する。プロトコル運用開始後1年間において,心肺蘇生開始868例中13例に本プロトコルが適用され,不搬送は10例であった。医師の関与を明確化した本取り組みにより,救急隊が傷病者の意思に沿った対応を選択できる体制が構築された一方,家族間の意向不一致や医師連絡困難といった課題も明らかとなった。

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