2001 年 4 巻 3 号 p. 325-331
鹿児島徳洲会病院は1987年の開設以来,鹿児島県の二次救急医療施設として業務を行ってきた。目的:二次救急医療施設として抱える問題点を分析し,鹿児島県における救急体制の発展に寄与する。対象と方法:1993年~1998年の6年間における当院の救急搬送例を対象として,年次推移と疾患の内訳,他施設転院搬送件数の推移, ドクターカー・離島救急,精神科救急,夜間・休日救急体制,外傷救急件数と重症度などについて検討した。結果:県内では郡部および離島から鹿児島市内への救急搬送が多かった。当院では,三次適応疾患の対応と,診療科がない場合の救急体制に問題があり,救急に占める外傷の比率が年々増加している。結語:県内の各医療機関および救急関係機関における協力体制の充実が望まれる。また,当院の今後の課題として重症外傷症例に対応できる外傷チームの構想が必須と思われた。