2004 年 7 巻 5 号 p. 361-366
消防局の協力を得て,病院職員向けのACLSの概念を導入した教育コース(ミニACLSコース)を開発し実施した。その実際と,コース実施後の結果を報告する。ミニACLSコースの開発に際し留意した点は,勤務時間内における短時間での開催,指導者数の安定確保,実習器材の確保の3点である。これらの解決策として消防局の実習器材を借用し,救急救命士を指導者として招聘した。また救急病棟看護師を消防局の協力を得て指導者として育成した。受講者を15人と制限し,かつビデオによる事前学習を実施することによって, 1時間30分から2時間と短時間のコースを作り得た。計6回のコースを開催し90人が受講した。回答が得られた86人の受講者に対するアンケート結果は,楽しかった;79人,有意義だった;80人,続けたほうがよい;84人であった。受講者の救命処置に関する自己評価は,受講後に著明に改善した。