日本臨床救急医学会雑誌
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原著
ERにおけるインフルエンザ迅速診断検査の臨床的検討
廣田 哲也塩川 智司野阪 善雅渡辺 知朗
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2005 年 8 巻 4 号 p. 287-292

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抄録

2003年12月~2004年2月にインフルエンザを疑わせる症状を有してERに自己来院し,迅速診断検査(キャピリア®️ Flu A, B)を行った119例の患者背景(年齢,性別,インフルエンザ患者との接触歴,予防接種歴),発症から受診までの経過時間,臨床像と判定結果について前方視的に検討した。検査陽性は68例(57.1%)で,患者背景は陽性例と陰性例の間に有意差を認めなかった。発症から24時間以内(1病日)での陽性率は発症24~48時間(2病日)と比較して有意に低率であった。検査陽性に関与する臨床像の多変量解析では最高体温,咳,鼻汁が有意な予測因子であった。ERでも迅速診断検査が頻用されるが,病初期は偽陰性の発生する可能性が高い。したがってインフルエンザの流行期に突然38℃以上の発熱と咳あるいは鼻汁を有して1病日にERを自己来院する患者に対しては,他の感染性疾患を除外したうえで迅速診断検査を行わずに抗インフルエンザ薬を処方すべきと考えられた。

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© 2005 日本臨床救急医学会
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