2005 年 8 巻 6 号 p. 424-429
小児診察を常としない施設において,小児患者が救急搬入されると,使用する医療器具や薬品の準備で戸惑うことが多い。この難題を解決する目的で,小児救急シート(泉州版)と医療器具収納ボックスを作成した。小児救急シートは,身長に対する平均体重を書き加え,年齢を表記して別に作成した。シートには, 日本で一般的に使用されている医療器具のサイズや医薬品の投与量を記載した。このシートと対応した医療器具収納ボックスを作成し,そのなかに小児救急で使用する医療器具をまとめて収納した。これらにより,小児患者に対する診察が円滑となり,また器具の取り違えや医薬品投与量のミスが回避でき安全対策にもつながった。小児救急シートと医療器具収納ボックスの利用は,常時小児診察を行っていない救命救急センターや救急部,さらには災害時などの病室外診察にも有用であると考えられた。