Japanese Journal of Endourology and Robotics
Online ISSN : 2436-875X
ロボット手術
鳥取大学におけるロボット支援副腎摘出術の初期経験
岩本 秀人森實 修一引田 克弥本田 正史武中 篤
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2022 年 35 巻 1 号 p. 160-164

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抄録

 鳥取大学で施行したロボット支援副腎摘出術 (RA) の初期治療成績について検討した. 対象は2020年6月から8月までに片側の副腎腫瘍と診断され, 当院でRAを施行した3例で, 手術にはda Vinci Xiを使用し, 全例で経腹膜アプローチを選択した. 患者背景では, 平均年齢は51歳, 性別はいずれも男性, 原疾患はクッシング症候群, 褐色細胞腫, 原発性アルドステロン症がそれぞれ1例ずつ, 患側は右2例および左1例, 平均腫瘍径は20.7 mmであった. 手術成績では, 平均手術時間は110分, 平均コンソール時間は51分, 平均出血量は20 mLであった. 周術期合併症では, Clavien-Dindo分類のGrade 2以上の合併症は全例で認めなかった. 当院におけるRAの初期治療成績は, 諸家の報告と比較して遜色ない結果であった.

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© 2022 一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
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