抄録
新型コロナウイルスの感染拡大で,日本の若者へのキャリア支援は ICT を活用し継続されている.チャットによるキャリア支援は若者からのニーズが高いが,一方でクライアントのアセスメントやカウンセラーの能力開発に課題があることが指摘されている.そこで本研究では,2011 年から国家レベルで ICT を活用した若者へのキャリア支援を実践しているデンマークの eGuidance の事例をもとに,Gerard Egan が提唱したSkilled Helper Model のチャットキャリアカウンセリングへの応用可能性を文献調査から検証し,その結果と日本における実践への示唆を報告する.