抄録
社会イノベーションを目指す人材の育成には,社会システムにおける人間と情報機器の役割を理解し,人と向き合うことを通してより良い情報社会を構想する力の育成が重要となる.そこで,身近な生活での手洗いや料理,話し合い,機器の操作の手順や情報機器の制御から情報を生かした社会システムへと段階的に視野を広げていくようにテーマ設定した教材整備を目指している.本稿では,人間と機械の役割の理解と望ましい情報社会づくりの視点育成に重点を置いたプログラミング教育のあり方について検討し,社会システムの理解と構想につながる教材を整理し,地域学校協働活動としての学び方を提案する.